営業職がきつく感じるのはなぜ?
目次
営業職がきつくなるポイント
営業職がきついと感じるポイントはいくつかあります。
1. ノルマ、目標がある
2. ストレスが溜まる
3. 対人関係
1. ノルマ、目標がある
営業職は決まった期間内にノルマや目標を達成しなければいけません。 達成できない場合、上司から怒られたり社内での居心地が悪くなることがあります。 また、成績が数字で表れ周りの人もわかるようになっているため目標やノルマを達成していないことが知られてしまうのも、営業職がきついと感じるポイントです。
2. ストレスが溜まる
好成績の時は、社内で称賛されたりとモチベーション高く仕事ができます。しかし営業が上手くいかなかったりなかなか成績が上がらないと、周囲の目線が気になったり、上司から注意されてしまいます。 それによって、仕事でミスをしやすくなったりとストレスが溜まりやすくなります。
3. 対人関係
営業職は営業先のお客様との関係や上司からの圧力など、人との関係性が関わってきます。 上手くコミュニケーションが取れないと、営業成績にも影響してきます。 人と接するのが苦手な人や、ミスを気にして仕事ができなくなってしまう方は営業職がきつくなってしまうことでしょう。
“きつい”が付き物の営業職
営業職のきついポイントを紹介しました。
全体的にメンタル面できついと感じるポイントが多い結果となりました。
そこで、営業職をお勧めしない方の特徴をまとめました。
・人見知り
・プレッシャーに弱い
・周りの目を気にする
営業職は、お客様と対面で会う仕事です。お客様のほとんどが初めての人なので、初対面でも上手く会話し自社の商品を信頼してもらう必要があります。
そのため、人と接するのが苦手な人や人見知りの人にはきついと感じる職種になります。
また、営業成績やノルマを課せられることがあります。
それらを決まった期間内には達成しないといけないため、うまく仕事をこなせなかったり、プレッシャーでミスが増えてしまうようでは営業職は務まりません。
さらに、その営業成績によっては上司から注意をされてしまうこともあります。同僚や上司部下からも冷たい態度をとられてしまい、社内で厳しい立場になってしまうこともあります。
失敗が続いたとしても、周りの目を気にせずに営業職を続けられる人でなければ、かなりきつい状況となることでしょう。
きついといわれている営業スタイル
営業職はきつい職種とよく言われます。 ですが、営業の手法によってきつさは変わります。 また営業する相手が個人なのか、法人なのかでもさらに変わります。 とくにきついと言われる営業スタイルを5つ選んでみました。
1. 個人向けの営業
保険や証券など個人向けの営業職です。 お客さんは個人相手で、電話や直接訪問して営業活動を行います。
2. 飛び込み営業
事前にアポイントを取らずに、企業や個人を訪問する営業職です。 自社の商品やサービスを売り込みます。
3. 代理店営業
自社の商品やサービスを代理で販売してくれる店舗を開拓する営業職です。 代理店との契約も売り上げ成績に入りますが、代理店が自社の商品やサービスを売り上げてくれないと、さあらなる営業成績の向上につながりません。
4. テレアポ営業
電話で自社の商品やサービスを売り込む営業職です。 電話のため、相手の表情がわからないまま契約に結び付ける営業になります。
5. ルート営業
あらかじめ決まった訪問先に対して、決まったルートで商品の契約やメンテナンス、在庫管理を行う営業職です。 毎回同じお客さんに、同じルートで訪問します。
なぜきついと言われる営業手法なのか?
1. 個人向けの営業
個人に対してアプローチをかけるため、体力や効率の良さを求められる営業手法になります。 そのためきついと言われています。
2. 飛び込み営業
事前にアポを取っていないため、門前払いをされたり、1日1件も話すら聞いてもらえないことがあります。 また、飛び込み営業は迷惑に思われることもあり、相手から注意されたり怒鳴られることもあります。 そのため、体力と精神面の両方がきつくなります。
3. 代理店営業
代理店で自社の商品が売れる必要があるため、代理店へのフォローをしなければいけません。 ただし、直接顧客に営業できるわけではないので、思うように営業成績があがりません。
4. テレアポ営業
電話のみのため、言葉だけで商品やサービスの魅力を伝えなければいけません。 事前にアポを取らない営業職のため、すぐ電話を切られたり怒鳴られたりと精神面できついと思うことがあります。 また、電話をかける件数や契約を取るノルマを設定されていることが多く、そのノルマがきついと思われています。
5. ルート営業
毎回同じ営業のため、毎日のように同じことを繰り返すのがきついと感じることがあります。 また、ルート営業でも新規開拓をすることもあるため飛び込み営業と同じストレスを感じることがあります。
営業職がきついときの対処法
営業職がきついと感じたまま仕事を続けるのは、かなりの苦痛です。
そこで、きついと感じたときの対処法をご案内します。
1. 上司や同僚に相談する
2. 目標・ノルマのとらえ方を変える
3. 転職を考える
1. 上司や同僚に相談する
まず最初に思い浮かぶのがこちらの方法だと思います。 営業が上手くいっている同僚や信頼できる上司に相談すると、解決法やアドバイスをもらえる可能性があります。 助言がもらえなくても、愚痴や溜まっていることを吐き出すだけで心のつかえがなくなり楽になることがあります。
2. 目標・ノルマのとらえ方を変える
目標やノルマは程遠いゴールに感じてしまうことも在りますが、はっきりと決まっている明確なゴールでもあります。 ゴールのない仕事ほどやりがいのないものはありません。その点、営業職ははっきりとゴール地点が決まっているので、そこに向かって努力していけばよいだけなのです。 このように、目標やノルマがあることをポジティブに捉えられることで、営業職のやりがいや楽しさを見つけ出すことができるようになります。
3. 転職を考える
思い切って転職を考えるのも対処法です。 職場の雰囲気や社風、人間関係がきついと感じる原因であれば転職をした方が良いでしょう。 会社によって営業のやり方や扱っている商品が異なってくるため、自分に合った営業職に出会える可能性もあります。
営業職を続けたいなら
営業職がきついと感じていても、今の会社で営業職を続けたい場合の考え方です。
1. 営業方法を変える
2. 自分から心を開く
3. スキルを磨く
自分の営業方法を見直し改善してみるのはいかがでしょうか?
営業が成功している上司や同僚にコツを聞き、自分の営業方法を見直すと改善点が見つかり成功するかもしれません。
お客様の視点に立ってみると、改善点が見つかりやすくなります。
また、営業職はお客様との信頼関係の上で成り立ちます。
自分がお客様に対して心を開いていないと、相手も心を開いてはくれません。
ですので、相手との間に壁を作らず心を開くようにしましょう。信頼が得られれば、自分の成功体験として次の営業にも自信を持って取り組むことができるでしょう。
自分のスキル不足から営業職がきついと感じている場合は、スキルアップをしましょう。
1. で改善点や自分の苦手分野を発見できれば、効率的にスキルアップすることができます。
上司や成功している同僚のやり方をマネしてみるのも、スキルアップする方法のひとつです。
営業職に向いていない人の特徴4つ
1. コミュニケーションをとるのが苦手
営業職はお客様との信頼関係が重要です。 そのため、初対面の人とコミュニケーションがとれない人やストレスを感じる人は、営業職をきついと感じてしまいます。
2. ストレスを溜めやすい
営業職はストレスが付き物です。 ノルマや目標を達成しなくてはいけないため、上手く営業ができないときにストレスが溜まりやすくなります。 ストレス発散が上手な人は営業職でも可能ですが、溜めやすく発散できない人は営業職に向いていません。
3. 自己管理ができない
営業職は、お客様情報の管理や営業スケジュールを自分で管理する必要があります。 そのため、時間にルーズな人や約束を守れない人は営業職に向いていません。 お客様情報は個人情報にもあたるため、機密情報をしっかり管理できる必要もあります。
4. 完璧主義
営業職はお客様の都合に合わせて行動する必要がある場面があります。 自分の意見だけではなく、お客様の意見や考え方にも寄り添い営業を行わないといけません。 自分の思い描いたようにことは進まないので、自己が強い人や自己中心的な人には営業職は向いていません。
営業職の醍醐味3つ
1. 営業成績が見えやすい
営業職は数字で自分の営業成績がわかります。 目標やノルマが数字で表れてくれるため、自分が今どの段階にいるのか、あとどれぐらい努力したらいいのかわかりやすくなります。 成功しているのか、失敗しているのかはっきりとわかるため、そこにやりがいを感じ次の営業へ繋げていける人が多いようです。
2. 営業成績=評価
営業成績が良いことで、ボーナスの額や昇給に繋がっていく会社が多くあります。 成績の悪さで減給されることはあまりないですが、自分の頑張りや努力が評価されるので、モチベーションを高く保つきっかけになっていきます。
3. お客さまから直接感想を聞ける
営業職はお客様に直接関わることができます。 そのため、直接お客様から「ありがとう」と感謝の一言を聞けることもあるでしょう。 その感謝の一言で今までの苦労や失敗が報われることに営業職のやりがいを感じられる人が多いようです。 直接人と(お客様と)関わる営業職ならではの醍醐味だと思います。
営業職がきつい人の転職先3選
営業職から転職したい人へ、おすすめの職種を選んでみました。
1. 企画・マーケティング
企画・マーケティングは現在拡大している業種の一つです。 市場調査を利用して人々のニーズやトレンドを把握し、今後売れそうな商品やサービスを企画していく業種です。 最近ではWEBやSNSでもマーケティングを行うことが多いため、今後の業務拡大に期待できる職種です。
2. コンサルタント
仕事に悩みや課題を抱えている会社や個人に対して、課題の解決へ向けた支援活動を行う職種です。 個人で行う営業職とは異なり、コンサルタントは複数人のチーム形式で取り組みます。 そのため、個人で行っていた営業職がきついと感じていた人にとってはおすすめの業種になります。
3. 事務職
書類の作成や申請処理、社内システムへのデータ入力、電話や来客への対応など「縁の下の力持ち」的な存在の業種です。 営業職という表舞台を経験していた人こそ、この方たちの重要性がわかっているため転職先としておすすめです。 また、事務職の人に営業職の人が何をしてほしいか、どうしてほしいかを肌感覚でわかるので、営業職から転職してもすぐに仕事に慣れる可能性があります。
営業職から転職しようと思っている方へ
営業職は「きつい」「しんどい」と感じる場面が多々あることと思います。
どんなにメンタルが強い人でも、社会に出れば生まれる感情です。
ですが、きついからといってすぐ転職してしまうようでは、転職先でも長く仕事は続きません。
まずは「なぜきついのか」「なにがしんどいのか」原因を探し、解決策を見つけてみましょう。
自分を見つめなおすことで、どのような職種が自分に合ってくるのか、どんな業種が自分が好きなのかわかってくるかもしれません。
そうすることによって、自分がどのような会社に転職するべきなのか、自然と見えてくるようになります。
自分を見つめなおすのが苦手な方は、転職エージェントなどに相談して、自分について整理してもらうと良いでしょう。
最近ではテレビCMなどで転職エージェントや転職サイトをよく見かけます。
一昔前とは違い、転職することに対する負のイメージは減ってきています。
営業職に縛られずに、様々な業種を経験してみるのも自分の経験としていいかもしれません。
また、その経験から自分に合った職種が見つかってくることでしょう。