営業職の給与形態と年収差の理由は?
営業職の給与形態~インセンティブの種類~
営業職は、基本給+インセンティブ(歩合制)です。 成果に応じて年収が増加するメリットがある反面、年収が安定しないことがあります。 インセンティブの種類を紹介します。
1. ノルマ達成率に応じて支給
広告業界やWeb業界に多いタイプです。 一定の期間内に目標を達成すると、利益の◯%もしくは固定の金額が支給されます。 繁忙期など季節要因によって年収が変化することがあります。
2. 契約件数に応じて支給
不動産・自動車など、単価の高い商品を扱う業界に多いタイプです。
商品の価格や企業が設けている基準によって異なりますが、契約1件で利益の◯%、もしくは固定の金額が支給されます。
固定給が高いと歩合率が低く、逆に固定給が安いと歩合率は高くなることが多いです。
支給例))不動産業界の場合
固定給15万+歩合率20%の企業に就職します。
不動産を片手取引で仲介した場合の仲介手数料は約3%。
つまり、50000万円の契約1件で約150万円の売上が発生します。
売上20%の30万がインセンティブとして支給されるため、月に1つ契約を取った場合は180万(固定給)+30
×12ヶ月=540万円です。
月に2つ契約を取れば、180万(固定給)+30
×2件×12ヶ月=900万円になります。
インセンティブの割合が大きい業界
1. 不動産業界
不動産業界の平均年収は、約431万円です。 しかし、仲介・管理・事務・経営、鑑定士などでそれぞれ平均年収は違います。 仲介業者は平均年収約400万円で、マンションの売買や仲介などが主な仕事内容です。 管理が約420万円・事務が約350万円、経営が約500〜1000万円・鑑定士が約645万円です。
2. 保険業界
保険業界の平均年収は、約462万円です。 ただし、正社員と業務委託で収入に差があります。 正社員にはインセンティブが多く、業務委託ではフルコミッション(か安全歩合)が多いためです。 正社員は固定給+インセンティブで支給されることが多く、安定感があります。 対して業務委託は完全歩合制です。 成果をあげないと給与がもらえず、収入は不安定になります。
3. IT業界
IT業界の平均年収は、約462万円です。 ソフトウェア・ハードウェア、情報処理サービス・Web業界などに分かれます。 ソフトウェア業界の代表商材には、OSやアプリの開発などがあります。 また、ハードウェア業界ではPCや周辺機器の開発などがあります。 情報処理サービス業界では、システムの企画の立案やハードウェアの選定。 Web業界ではポータルサイトやSNSの提供などがあります。